塗装の基礎知識

下記は、塗装の一連の流れの作業についてになります。

基本的な作業名称 説明
足場 塗装工事では基本的に、建物まわりに足場を組んでから作業を行います。
足場は、作業性や安全性、近隣への配慮の為に必要です。
飛散防止シート 足場を覆うシートになります。飛散防止シートは、場合により2重に被せる事もあります。
高圧水洗浄 塗り替えの際は、既存の汚れや脆弱な塗膜を除去する為に、高圧水洗浄を行います。
下地処理 建物を塗装する前に、劣化部位の修繕を行う作業。
シーリング材による作業、モルタル材で補修、亀裂処理、模様合わせ、剥離処理など、建物によって作業内容は大きく違ってきます。
付帯部位 外壁や屋根以外に付属する部位です。
主に、雨樋・鉄部・木部・雨戸・胴差・破風(鼻隠し)など、建物により塗装部位の数も違ってきます。
養生 塗装を行わない部分をビニール等で被う作業になります。
一見地味な作業ですが、養生が全てと言い切れるほど、塗装で非常に重要な作業であり、塗装中のあらゆる時に、度々行う作業です。
使用材料の基本的な呼び方 説明
シーラー 外壁や屋根に、一番最初に塗布する基本的な下塗り材です。
密着性を向上させる為の下塗り材の事で、塗布する事で素材の吸込みを抑える効果があります。
基本的には、透明な液体状の材料ですが、色んな種類のシーラーがあります。
フィラー 又は サーフ
(サーフェーサーとも言う)
フィラーとは、シーラーよりも肉持ちのある、膜として残る下塗り材です。
シーラーレス機能を持ったフィラーもある為、シーラー無しでフィラーから塗れる場合もあります。
基本的に白い材料で、フィラーは細かい隙間を埋めたり、目止め効果があるので、シーラーだけよりは、フィラーを下塗り材に使用する方が、仕上げ材が引き立ちます。
フィラーの種類は、セメント系から幅広く材料がございます。
パテ処理 軒裏とか部屋内など、素材の釘痕や凹みに詰める処理をパテと呼びます。パテにも様々な種類があります。
タイルベース タイルベースも、フィラーのように白い材料ですが、主に吹付で玉状に模様を吹いたりする材料をタイルベースと呼びます。硬質タイプと弾性タイプがあります。
トップコート(仕上げ材) 最終的に仕上がりとなる塗料を言います。
塗料の耐久性を左右するアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機といった幅広い樹脂の中から選択する事になります。
塗装でよく出る言葉 説明
シーリング材
(コーキングとも呼ぶ)
近代住宅には欠かせないのが、シーリング材です。
シーリングとは、カートリッジなどに入っている粘性のある材料で、時間が経過するとゴムのようになる材料です。
基本的な種類は、アクリル系・ウレタン系・変性シリコン系・シリコン系の4種類です。塗装で使用するのは、ウレタンか変性シリコンが基本です。
シリコンは、その上に塗料が乗らないので、基本的にNGなシーリングになります。
ちょっとした隙間や、建物の力が加わる部位(目地)には、シーリング材を使用するのが現在の主流であり、防水効果はありますが、それだけで万全と呼べるものではありません。
ブリードについて シーリング材には、ブリードという汚れを抑制するために、塗装屋はノンブリードタイプのシーリング材を使用するのが基本です。それでも、ブリードは防げるとは言い切れません。
ブリードとは、シーリング材に含まれる可塑剤が後に浮き出てきて、そこに粘性が増し、そこに汚れが付いて浮いてくる現象を言います。
単層弾性塗材 一時期爆発的に人気だった材料で、今でもアクリル系・シリコン系の単層弾性塗材が残っていますが、色々と問題を引き起こし易い要因を作るので、これを塗られていたりする現場は、用心が必要です。
言ってしまえば、塗料メーカーの負の遺産的な材料。
下地調整材としての機能とトップコートの機能を併せ持った一石二鳥の安価な弾性塗料ですが、塗り替え時にそれが要因となり、膨れの原因を招く恐れがあるので、現在塗装屋が積極的に使用する事はほぼ無いと言えます。
よく、工務店や元請けの会社が、安価なので勧めてくる事がある。
縁切り 屋根を塗ると、重なり目の隙間が埋まる事があり、それを再び切って開く事を縁切りと呼びます。それをするのが困難なので、最近ではタスペーサーという、プラスチック素材の道具を指すのが主流になってきています。因みに、タスペーサーは一度取り付けたら、取り外しは不可です。
希釈 塗料は基本的に希釈して使用する材料です。水性系塗料は水で希釈を行い、溶剤系塗料はシンナーで希釈を行い使用します。
チリ 隅などの塗装のラインの通りの事でして、そういった通りが悪いと、「チリが悪い」という風に塗装屋は言います。そこにもう一手間入れてるかどうか?の差が表れます。