外壁塗装・屋根塗装工事の詳細について

付帯部位の下処理・仕上げ塗り

外壁塗装を行う際には、雨樋や鉄系部位(庇・水切り(ガルバリウム素材含む))、木部系などの付帯部位も塗装するものです。
お客様の中には「付帯は塗装しなくてもいい」と言われる方も中にはいらっしゃいますが、外壁や屋根がきれいになって、付帯だけ塗装していないと、その部分が白けた感が出ますので、できる限り塗装がお勧めです。

雨樋の塗装

  • 仕上げ塗り後(白色)

    仕上げ塗り後(白色)

  • 仕上げ塗り後(焦げ茶)

    仕上げ塗り後(焦げ茶)

雨樋は、基本的にサッシの色に近い色を選択するのが基本です。

ステンレスの金具の場合は、金具が錆びるわけではないので、その部分は残して、雨樋だけ塗装すると、新品以上に輝きを増して綺麗になります。

塗装店により塗り方は様々ですが、当店では雨樋は目あらし後、バインダー1回塗り・仕上げ材1回塗りという形で仕上げています。
本来仕上げ材を2回塗る方が良いのは良いのですが、弱溶剤塗料を雨樋に刷毛で2回塗りは基本的に刷毛が引っかかるので、目あらしを再び行って2回という事になり、それだと非常に手間が掛かります。
仮に2回塗るという業者は、丸樋でも、ローラーで2回塗るという形で行っている事が多く、それだと上の写真のようにきれいな仕上がりにはなりません。
また刷毛塗りでも材料を希釈して塗れば、濃いめで塗るよりは綺麗に仕上がりますが、薄い膜厚では意味が無いと考えていますので、当店ではバインダー塗り後に、濃いめの希釈で透けないようにきっちり仕上げるのが基本で施工しています。
雨樋に限りましては、塗料を塗っても耐久力が上がらない部位です。ただ、雨樋を塗るのと塗らないのでは、全体的な美感に大きく影響しますので、塗装をお勧めします。

木部の塗装

木部の塗装には、2パターンの塗装方法があります。
1つは、塗料で塗り潰してしまうパターン、2つ目は、木目を残した塗装をするパターンです。

木部を塗り潰してしまう場合

  • 木部を塗り潰してしまう場合
  • 木部を塗り潰してしまう場合

ペンキで木を塗り潰してしまうパターンの方が、ある意味強いかもしれませんが、後の塗装の事を考えるとお勧めでは無いです。
既存にすでに何らかの塗膜が残っているなら、塗り替え時も基本は塗り潰すしかないです。塗りつぶしですと、木目の質感も全て無くなってしまいます。

木部の塗装は、雨樋を塗るよりも手間が掛かる作業です。目あらしもしくは、電動工具を当てた後、仕上げ材を2回~3回くらい塗る必要があります。

木部を塗り潰さない場合

  • 木部を塗り潰さない場合

    木部用保護塗料と言いまして、多少着色はされ濃くはなりますが、木目の質感が残る材料を塗っていく形になります。
    木部を塗料で覆うのではなく、液体状の保護材を染み込ませる感じの材料になります。
    耐久力は、5~6年程度ですが、その後も、何度でも塗り替え可能で、後に塗膜が剥がれるような心配が無いです。

  • 木部を塗り潰さない場合

    キシラデコールという保護塗料で、スプルースという一番薄い色を塗った後の状態です。

  • 木部を塗り潰さない場合

    軒天はこんな感じ。スプルース色は黄みがある色なので、少しライトな感じにしつつも、木目はそのまま残ります。
    一般的なキシラデコール塗りは、素材を目あらし後、キシラデコール2回塗りなのですが、より下処理に凝った事をすれば、工程は増えて金額も上がりますが、さらに美感を向上させる事が可能です。

  • 木部を塗り潰さない場合

    バブル時代のモルタルの建物には、上のように天井面はプリントだけど、その枠には木部を使われている建物が結構あります。手間だけど、そういう部分もきっちり塗り分けて塗装すれば、輝きを増します。

鉄面等の塗装

建物の庇や水切りには、鉄やガルバリウムという素材を使用している事が多いです。こういう部分も塗装を行うのが一般的です。

  • 錆び止め塗料を塗ったら仕上げ材を塗っていきます

    目あらし後、錆び止め塗料を塗ったら仕上げ材を塗っていきます。

  • ローラー塗り

    キワは刷毛塗りで平面部はローラー塗りです。
    こういった部分は全て刷毛で塗るよりも、ローラーの方が仕上がりが良いです。ローラーの筋ができないように塗っていきます。

  • 仕上げ材の塗り回数を変えます

    当店では、素材に応じて仕上げ材の塗り回数を変えます。
    2回目を塗る前にも、目あらしを行ってから塗布していきます。

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