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呉市の塗装店

スキン(セラミック)塗装仕上げについて

 ●スキン(セラミック)仕上げ

スキン仕上げとは、大理石等の細かな石の集合を、吹き付けて仕上がる石材調仕上げでして、人によっては、セラミック仕上げという言い方をします。石の仕上げなので、見た目の重厚感はあります。そして、あくまでも塗装仕上げの一つなので、石と石を接着させている糊は、塗料になります。
簡単に言いますと、石材の部分は無機物であり、それを有機物である塗料と混ぜ合わせたような仕上げと言えます。

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これは当店の壁に行ったスキン吹き仕上げで、目地分けを行った物です。
スキンは、塗料自体が高価という程ではありませんが、上のような目地で区切った仕上げでは、ただ吹くだけではないので、手間の部分が非常に高くつきます。技術的な物も要求されます。
上のような目地部を、さらに2段にしたり、スキン3色吹きという、ガンを2丁使って仕上げる塗装方法など、色々と技はありますが、今ではこういう仕上げは、一般住宅ではまず行う事はなくなってきました。

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上の写真の塗膜面のアップは、こういった感じです。スキンは、次の写真のように石を吹き付けるだけの仕上げもあれば、写真のように玉吹きの仕上げもあり、また押さえ仕上げも可能です。
施工方法により、色んな見え方があります。写真は、スキン玉吹き後に、クリアーを吹いて17年が経過した状態。(但し、東面なので立地的にはあまり紫外線の影響を浴びる面では無い。)

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こちらは、劣化したスキン仕上げですが、一番一般的なのは、このような石を吹き付けただけの仕上げで、パッと見ではリシンと見間違えてしまうような感もあります。ただ、スキンは触ると塗膜が非常に硬いので、その点は明らかにリシンとは違う点です。

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こういった黒ゴマが混ざったようなタイプもあります。
こういったタイプは、黒い粒がコーナー等に重なりすぎると汚く見えるので、そういった所に溜まり過ぎないように仕上げるのにも、腕が必要です。
因みに、サイディング外壁にスキン仕上げのような石材調塗装を行っている現場も見たりしますが、次回、塗り替えを行う事を考えれば、それはあまりお勧めとは言えません。

スキン仕上げの長所・短所
長所は、石の集合による仕上げの為、塗膜面には小さな隙間もあり、壁が呼吸しているのを遮らないという事で、通気性の高い仕上げと言われています。また、重厚感があるのも長所と言えます。遠目からでは、劣化した感じも分かりにくい。
短所は、リシン仕上げよりも、基本的に塗膜面はガタガタしていて、塗膜も硬いので、苔が非常に付きやすい事。石を吹き付ける為、他の仕上げよりも重い。
この上から、別の仕上げで塗り替えをする場合は、必ずシーラー塗りが必要になる。

施工方法・その他について
塗り替えの場合は、シーラー吹き⇒スキン2回吹きという3工程が一般的。
押さえ仕上げの場合は、押さえ手間分が1工程増えます。スキン仕上げ後にクリアー塗装をする方法もあります。
スキンは、水性の仕上げです。価格的には、リシンよりは高価だが、一般的なタイプはそれほど高価という程の物では無い。
施工面では、液体状の塗料ではないので、タッチアップして補修という事が不可。
基本は吹付工法の仕上げ。一部材料によっては手塗りで施工可能なスキン塗材もありますが、圧倒的に吹付けの方がきれいに仕上がるので、普通は手塗りで行う仕上げとは言わない。

スキン仕上げの耐久性
スキン仕上げに使用されている樹脂は、基本はアクリルと考えられますが、カタログにはシリコンを配合しているような事を記載している物が多いです。
基本的な塗り替え年数は、10年前後とは言われているが、リシン同様に劣化が分かりにくい。

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こちらは、当店の自宅で、普通のスキン塗材を、無理やり押さえ仕上げにした施工を行い、2016年現在で26年経過した壁面です。塗り替え時期は、とっくに超えているが劣化が分かりづらいというのは、こういう事です。日がそこそこ当たる面で、このくらいの色褪せとチョーキングが起こっていますが、このままさらに10年放置しても見栄え的には、それほど変わりは無いと思います。というのも、軒がある家だからというのもあります。軒が無い家や、軒が短い家は、雨水が壁面を絶えず流れますので、それだけでも劣化の早い短いには大きな差があると言えます。

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日がほとんど当たらない裏面は、26年経過していても、こういった状態でチョーキングも起こっていない。

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こちらの現場は、当店が塗り替える前のお客様宅で、20年以上は経過しているスキン塗膜です。この現場は、非常に湿気が多く、紫外線の影響もよく受ける現場で、チョーキングしていたのもあり、苔の付着が激しいのがよく分かります。下の写真は、別の面です。

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所々膨れが目立つのは、壁面に水が回っているのが原因です。塗膜もかなりのチョーキングしており、石がかなり薄くなっているのが分かります。

このように同じスキン塗装で、同じくらいの年数が経過していても、立地や環境で劣化具合は大きく違ってきます。