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呉市の塗装店

下地処理(シーリング工事)

モルタルやコンクリートの建物でも、シーリング(コーキング)打ちは行いますが、サイディング外壁に行うシーリング打ちは、それとは別物とお考えください。
モルタルやコンクリートの建物の場合、シーリングの上に下地調整材などを被せたりするので、シーリング打ちにそこまで慎重になる必要はありませんが、サイディングの場合は、既存のシーリングを取り出し、新たに打設し、ラインを揃える必要があるので(処理痕がそのまま表れる為)、技術が求められる工事です。よって、モルタルなどに行うシーリング打ちとは手間の掛け方が違ってきます。
しかし、世の中にはサイディングの建物でも、モルタル壁の目地にシーリングを打ち込むのと同様に、シーリングが割れていようが、収縮していようが、打ち増ししか行わない塗装屋も多いと結構聞きます。それは邪道中の邪道です。そういう処理をすれば、費用も抑えれるので、激安などが存在しますが、セオリーに反すると思います。また、シーリングの打ち幅が無い(少ない)上に、シーリングを薄く打つだけでは、シーリングが後に剥がれてくる可能性もありますので、最低でも縦(壁)目地は打ち替えが必要です。
とりあえず下記にてご説明していきます。

サイディング壁のシーリング材がある部位

まずは、シーリングが打ち込まれている部位について解説していきます。
■壁目地のシーリングについて

上の写真の黄色矢印が、シーリング部位の縦目地です。壁面の縦目地は最も劣化しやすい部位ですので、既存シーリング材を撤去し、新たにシーリングを打ち込む、「打ち替え」という作業が適切です。

■シーリングの打ち替え時期を表す劣化状態について

縦目地を拡大した画像です。この縦目地は、シーリングがすでに壁面と密着しておらず、壁面との間に隙間が見えています。

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一見良さそうに見えますが、所々切れているシーリングの劣化状態です。こういう劣化が見られたら、他の部位のシーリングの状態も悪くなってきていると言えます。

CIMG0842
ひとつ前の画像と同じ建物です。シーリングの密着は良いけど、シーリング中心が裂けています。

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こういったシーリングが膨れている現象の建物もございます。上の画像のシーリングは、ハウスメーカーの建物で、一般的な物よりもシーリング幅が太いタイプです。この現象は、一般的なシーリング幅では珍しい事ですが、原因は、この裏にバックアップ材という、スポンジ状の素材があり、それを入れ込む際に、傷つけたり、しっかり入っていない所から、エアーが裏から押し上げるようで、その際にシーリングの充填厚が足りていないと、そういう部分を押し上げ、膨れとなるようです。また、シーリングが2液型タイプというのも、何らかの影響を及ぼしている可能性もあったりします。

次に、壁面・窓廻り以外にシーリングが使用されている箇所のご説明です。

■軒天と壁面の境目 / 軒天と破風の境目 / 破風のつなぎ目 / 胴差のつなぎ目・上部 のシーリングについて

黄色線の部分は、壁面と軒天の境目に打ち込まれているシーリングです。こういう箇所は、あまり劣化が進行しないので、当店では基本的に「打ち増し」という、その上からシーリングを打ち込む処理で対応する事が多いです。状態が非常に良い場合に限り、何も打たない事もあります。
次に、青色部分は軒天と破風という板の間でして、こういう部分にも小さくシーリングが打ち込まれています。こういう部分は、最も劣化しにくい個所なので、当店では状態が悪いと判断すれば、補修で打ち込んだりしていますが、そうでない限りは、既存のままで問題無いと言えます。
緑線の部分は、破風(鼻隠し)とか、胴差という部位でして、その部材のつなぎ合わせにも、シーリングが打たれています。こういう箇所も打ち替えがお勧めです。
赤矢印の部分は、胴差しという板の上側を表しています。壁面と胴差の境目にシーリングが打たれていますので、こういう箇所の打ち替え、もしくは打ち増しが必要になってきます。

■窓廻りのシーリングについて

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窓廻りにもシーリングを使用されていますが、窓廻りは壁目地ほど劣化してない事が多いです。基本は打ち替えが正しい判断と言われていますが、劣化の程度が良く、シーリングの打ち代がある場合は、打ち増しでも問題無いと当店は考えています。理由は、窓廻りを本気で剥がし取る事は、劣化がかなり進行していない限り困難ですし、きれいに剥がすのは至難の業だからです。また、建物により、カッターの刃が斜めにしか入りきらず、完全に剥がしきる事が不可の現場も多くあります。よって、当店では見積時に打ち替えか、打ち増しなのか?の判断は、お客様にご説明した上でどちらにするか決めています。
因みに、上記の画像の現場では全て打ち替えを行いました。

 

●シーリングの打ち替え方法について


まずは、カッターで両端に切れ目を入れます。

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そして、専用のペンチでシーリングを引っ張り出します。

こういう風にきれいに取れます。できる限り両サイドに切ったカスが残らないように剥がし取ります。



剥がし取ると、正常な建物ですと、こういった状態になっています。建物によっては、中が空洞で白い発砲スチロールのような素材が入っているような場合もございますが、そういうタイプもあります。
上の画像の目地部を、上から見た場合を図にしてみました。次の通りです。

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一つ上の剥がし取った画像の、目地の底に見える青い部分は、ボンドブレーカーというテープでして、それをハットジョイナーというステンレス製のプレートの上の取り付けております。このボンドブレーカーの上には、シーリングが密着しません。よって、シーリングを目地部に打ち込んだら、奥面にはシーリングがくっつかず、壁の左右両サイドにしかシーリング材が密着しない仕組みでして、これを2面接着と言います。この2面接着でしたら、建物の動きにシーリングが左右方向にしか力が働かなくなり、3方向にシーリングが引っ張られるよりも、破断しにくくなります。サイディングの建物に限っては、内部がこういう仕組みになっており、2面接着が基本となります。

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2面接着になっていない建物もあったりしますが、その場合は、ボンドブレーカーを入れる必要があります。上の画像がその例です。ハットジョイナーも入っておらず、ボンドブレーカーも無い状態でした。

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こういう何も入っていないように見える現場もありますが、この場合は透明なフィルムみたいなものが貼ってあり、ボンドブレーカーとしての役目をしています。3面接着か2面接着の違いは、剥がし取っている際に分かります。3面で接着されていたら、なかなかシーリングが剥がし取れないものです。

また、話が遠回りになってしまいましたが、シーリングカット後の流れに話を戻します。


シーリングカット後は、目地廻りに養生テープを貼り、密着性を向上させるプライマーを塗布していきます。

シーリングのプライマーです。

そして、シーリングを打ち込んでいきます。
使用するシーリング材は、ウレタンシーリング又は、変性シリコンシーリングのノンブリードタイプです。


打ち込んだら、シーリングをヘラもしくは、スポンジ状の道具で押し込んでいきます。

押し込んだら、後は剥がしていくだけとなります。

テープを剥がし取っていきます。

シーリング打ちの完成後です。

軒天と壁目地部分のシーリング完成後。


以上がシーリング工事についてになります。

 

シーリングの耐久性について

シーリングの耐久性は、基本的にシーリングの厚みにもよると考えられます。サイディング外壁の弱点は、本当にシーリングでして、正直な話を申し上げますと、シーリングの目地が1cm前後幅の建物で、シーリングが痛んだら塗り替えなければ・・・とお考えになるなら、10年に1回のペースで塗り替えをし続けなければいけないくらい、メンテナンスが必要になります。何故なら、シーリングはどんな究極に上手いシーリング打ちをしても、日中、紫外線が当たるような面では、まず10年持ちません。例え、高耐久なシーリングを使用しても、打ち替えであるなら、新築時よりも壁面との密着が悪いので、シーリングの劣化以前の問題となります。
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別の現場の例を出します。このようにシーリングをカット後、養生テープを貼っています。この目地を斜めから見ると・・・・

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こんな感じです。この現場では相当丁寧にシーリングをカットした方ですが、どんなにカットしてもこのくらいのシーリングの残りカスは残ります。むしろ、現場によってはここまでのカットすらも厳しい事がよくあります。シーリングの薄皮が残るくらいだってあります。新築時のシーリングプライマーによる密着が良ければ良いほど、こういった断面をきれいに剥がし取るのは難しいですし、どんなにきれいに打っても、10年~15年後は塗り替えを行う事になり、再び剥がし取って、再び同じように打ち込みが必要になります。

改修で打ち替えを行う時の方が、新築時のシーリング打ちより持たないというのは、新築時の壁の断面は真っ新な状態で、一切シーリングは付着していません。よって、そこに打ち込みを行うと、断面にへばりつくようにシーリングが密着します。だから、良いシーリングを使って究極の仕事をすれば、確かに持ちは良いかもしれません。だけど改修時のシーリング打ち替えは、どんなに取り除いても、既存のシーリングが少なからずへばりついています。その上にプライマーを塗って、シーリングを打つわけですから、シーリング自体が新築時のような密着をしないわけです。という事は、超高耐久なシーリングを使用しても、密着面は前回より悪い訳だから、持ちは悪くなります。塗り替えの場合は、その上に塗料を被せるから、それでやっと10年持てばいいくらいと言われていますが、もっと極論を言いますと、こんな仕組みである事がそもそも良くないと言えます。

 

●打ち増しの場合

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軒天などの打ち増しでも、カットはしないだけで、基本的な作業は同じです。
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遠目から見ると、こんな感じです。

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プライマーを塗布します。

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シーリングを打って、慣らしていきます。こういう箇所には、密着性の高いノンブリードウレタンシーリングを使用しています。変性シリコンシーリングでも問題ありませんが、密着の点ではウレタンシーリングの方が上です。
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遠目から見た打設後です。