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呉市の塗装店

タイル吹き仕上げについて

 ●タイル吹き仕上げ

タイル(玉)吹き仕上げとは吹付工法による仕上げで、下のような模様の仕上げです。
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壁面に玉が散ったような仕上がりの塗装になります。
リシンやスキン、スタッコ吹きでは、材料をそのまま吹き付けるだけで、仕上がりとして成立するのに対し、タイル吹きは、下地調整材で模様付けを行い、その上に液体状の仕上げ材を被せる複層型の仕上げになります。因みに、複層型ではなく単層型というのもあり、それは単層弾性塗料(模様付けと仕上げ材が一つの塗料で施工できる弾力のある塗料)で玉吹きも可能ですが、上のような模様がしっかり立った仕上がりにはなりませんし、後に色んな問題が起こるケースがありますので、単層弾性のタイル吹き仕上げはお勧めではないです。

タイル吹き仕上げの長所・短所
タイルベースという下地調整材を玉のように飛ばすことで、壁面が丸みを帯びた玉で覆われるので、リシン・スキン・スタッコより、明らかに汚れが付きにくい。さらにその上に被せる仕上げ材に使用する材料が、何の塗料(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素等)なのか?により、耐久性や価格は変わってきます。また、硬質(触るとカチカチに硬い)タイプと弾性(弾力がある)タイプがあります。
リシン・スキン・スタッコのような仕上げは、塗料というよりもガタガタした骨材で覆われていますが、タイル吹き仕上げは、玉吹きで下地を作った後に、全面仕上げ材の塗料(トップコート)で覆われているので、前面にむき出しのトップコートが紫外線による影響を受け、劣化しているのが非常に分かり易いので、骨材系の仕上げよりも、劣化した感が分かり易い。

タイル吹き仕上げの耐久性
仕上げ材に、何の材料を選択するかによるので、仕上げ材(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素等)の耐久性に準ずる。

タイル吹き仕上げの施工工程
硬質タイプの場合:シーラー吹き ⇒ 硬質タイルベース玉吹き ⇒ 仕上げ材2回吹き
弾性タイプの場合:シーラー吹き ⇒ 弾性タイルベースべた吹き ⇒弾性タイルベース玉吹き ⇒ 仕上げ材2回吹き

※上記は、一般的な施工方法ですが、当店ではプラスアルファ別の工程を入れたり、ローラーを使ったり工夫しています。

タイル吹き仕上げの基本的な流れ
タイル吹きは、
玉吹きとも言います。下地調整材をタイルベースという呼び方をするので、タイル吹き仕上げとか、玉吹き仕上げと言ったりします。

下で施工方法についてご説明致します。

まず、塗り替える前の下地が、リシンやスキンなどで、下地が尖っているようなら、下の写真のようにヘラで、壁をこすり、尖った石等を削り落としていきます。この作業が必要かどうか?は状態によります。
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このような塗膜がトゲトゲ立っているような場合、落とせるものは落として施工した方が仕上がりが良くなります。ただ、下地により塗膜が硬すぎて、ほとんど落とせない場合もあったりしますので、現場ごとに判断が必要です。

この後、壁面の亀裂処理等を行い、塗装工程です。

まず、浸透型シーラー吹きです。
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吹付塗装の場合は、必ずシーラーが必要になります。浸透型シーラーで壁の吸い込みを抑えます。
因みに、このシーラーとは壁の吸い込みを抑える材料なので、下地が凹凸の激しく、パサパサしたような壁面であるなら、シーラーの量が普通以上に必要になる事もあります。

次に下地調整材(タイルベース)の玉吹きです。
硬質仕上げの場合は、すぐに玉吹きの工程に入れます。
弾性仕上げの場合は、1回目は弾性タイルベースを液体に近いくらいに希釈した物を、べた吹きし、壁面全体に弾性の膜を張ります。2回目は、弾性タイルベースの玉吹きを行うという流れになります。下の写真は、硬質の場合です。
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ガンで硬質タイルベースを玉状に飛ばしていきます。
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硬質の玉吹き後になります。硬質は、弾性よりも素地がガサガサした玉なので、当店では、この後に一工程、別の材料で塗りを行う事があります。

玉吹き仕上げの動画について

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玉吹き完了後は、完全に乾燥しないうちに、上のようにビニール養生をしている上に、さらにもう一枚、紙テープを塗装面よりに被せておいたテープを剥がしていきます。これを捨て貼り、又は2重テープと言います。要は、下塗り材とその上に塗る仕上げ材を、一度養生しただけの上に層を重ねて施工していき、養生を剥いだだけでは、ラインがきれいに出てなかったり、仕上げ材よりも下塗り材がはみ出ている事もあるので、こういった一工夫を行っておくと、きれいになり易いのです。

そして最後は、仕上げ材の2回塗りになります。(仕上げ材の2回塗りは常識)
複層型の施工の場合の仕上げ材は、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素等といった樹脂の中から、自由に選択可能です。例えば、ウレタンであったり、シリコンであったり、フッ素であったり、無機塗料であったりと、この部分は選択する材料次第で、価格は大きく変わる事もあります。
この工程では、エアレスという機械で吹付していきます。ただ、仕上げ材は下地調整材にかなり吸われるものでもあるので、吹付け工法で3回吹いたり、2回目はローラー塗りを併用したりと、当店では工夫して施工しています。
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仕上げ材塗りで吹付工法の場合は、基本は水性塗料で吹きますが、施主様が弱溶剤を希望される場合は、立地により、ローラーだけで塗る事もあります。水性は弱溶剤よりも、ぼてっとした肉持ちがあるので、ある程度考えた養生をすれば吹いても飛散の問題はありませんが、弱溶剤は飛散力が高く、乾きが遅いので、それが乾かず風でバタバタするだけで、飛んでいく可能性もあるからです。因みに、ローラー塗りなら一切飛散しないという物ではなく、弱溶剤塗料の場合は、手塗りでも気を付けた方が良いです。
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仕上がり後です。因みに、仕上げ材は艶加減も様々な材料があります。
基本は、塗料は艶有です。弱溶剤は非常に光沢があり、水性はそれよりも控えめな艶感です。
その他では、3部艶、半艶、7部艶もあり、そういう場合は、工場生産段階で、艶有商品に艶消し材を入れて調整する商品が多いですが、それですと価格が上がる上に、耐久性も下がるので、当店は基本的にそういう艶調整は究極の場合でしか、お勧めはしません。そうせずとも、最初から3部艶の塗料や、艶無でも耐久性が高い塗料等もありますので、お客様のニーズに幅広くお応えできるよう、各塗料メーカーのあらゆる材料の情報を収集しています。
お困りでしたら、お気軽にご相談下さい。

少し余談ですが、吹付塗装では、足場と壁面の距離がある程度必要であったり、施工時には飛散防止シートを2重にしたり、シートの隙間をできる限り養生で覆ったり、窓廻りの養生は捨て貼りしたりと手塗りよりも、遥かに時間が掛かる事が多い施工です。
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このようにシートを2重にして、さらに隙間から上へ抜けていかないような養生も必要。複雑な建物では、この養生だけで1日掛かることがある上に、手塗りよりも工程数が多いので、手塗りの方が圧倒的に楽な事が多いです。しかも、吹付には機械も必要ですし、当店のように専用機械(下の写真)を使用する場合は、人数も必要になります。
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この機械を使用する場合は、建物に玉を吹いて施工する人、ホースを移動させる人、ネタを練って圧を調整する人、最低3人は必要になります。

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専用機械が無ければ、カップガンにネタを入れては吹いて、入れては吹いてを繰り返すのですが、これをすると、養生にも時間が掛かる上に、施工スピードも遅いので、手塗りでマスチックローラー仕上げを行う方が、遥かに効率が良いとも言えます。
よって手ガンで吹付をする現場は、見なくなってきましたし、まずカップガンは持っていても、その他の機械を持っていない塗装店もいるようです。現在はお客様的も吹付けと聞くと簡単にできるイメージがあるみたいですが、下地から吹付で施工するのは、むしろ逆に手間で、吹付には吹付にしかできない仕上がりがあります。
当店では、お客様にどういう仕上がりを求めるか?という事から、相談に乗らせて頂いていますので、吹付のテクスチャーを求める方には、柔軟に対応致します。
このページでは、一般的な施工方法の紹介をしましたが、下地がガタガタした状態から、模様の整った玉吹き仕上げや、その他の仕上げをよりきれいに見せる為には、上記工程に入る前に、セメントフィラーを使用した下地処理方法もございます。