モルタル壁・コンクリート壁について

このページは、建物の外壁素材の説明ページになります。

モルタル壁

モルタルとは、主にはセメント・砂・水の配合からなる材質です。因みに似てますが、セメントは、水や石灰などを混和させる事でできる紛体の事を指します。
因みに、モルタルもセメントもそれぞれ、様々なタイプの物があります。
下の写真は、塗装を一切行っていない壁面で、モルタル外壁そのままの状態です。
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モルタル壁は、左官職人(コテを扱う業種)がモルタル材で、外壁に仕上げていく(成形していく)仕事で、まさに職人の仕事と呼ぶに相応しい外壁です。左官技術の良し悪しが、外壁の出来栄えの大きく影響するもので、壁面が真っすぐに均一に揃うようにするのが、腕の見せ所と言えるのですが、本当に上手な左官屋さんは芸術とも呼べるくらい、均一に真っすぐ仕上げます。

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塗装工事は、こういったモルタルで仕上げた外壁の上に行う仕事になります。この上に行うのが、こちらの別ページで紹介している、塗装仕上げになります。

ところで、このモルタルの下はどうなっているのか?ご説明します。

上の写真の現場では、モルタルをはつり落としました。黒くなっている部分が落とした部分です。黒く見えるのはアスファルトフェルトと呼ばれる、防水性のあるシートです。さらに画像をアップにしたのが次の写真になります。

この現場は、2012年時のあるお宅ですが、その時に40年以上前の建物であった事もあり、シートもボロボロですが、本来は一切破けていない物です。はつり落とした部分と、そうでない部分の断面をご覧頂きたいと思うのですが、モルタルの厚みは、1.5cm~2cmくらいしか無い物です。

上の写真は、建物のコーナー部分でして、外壁の断面が見える写真のつもりで撮影してみました。まず、コーナー部分に柱があり、柱の上に黄色〇部分は、スノコ状に木を釘で打ちつけてあります。その上にアスファルトフェルトというシートが張っています。
この上に、左官屋がモルタルで仕上げるわけですが、この上に直接モルタルを被せても、引っかかりが無いので、下に落ちてしまいます。よって、下の写真のように、ラスという金網を取り付けます。

これがラスという金網です。これをアスファルトフェルトの上に、取り付けていきます。

こういう感じです。このラスの引っ掛かりを利用し、モルタルを小手で広げ仕上げていくわけです。

こちらは、別の面です。次の工程のモルタル仕上げは、2回に分けて形成していきます。

そして、まず1回目のモルタル塗りです。モルタルを泥のように練り、それをコテで乗せていくので、一度で仕上げる事はできません。1回目である程度厚みをつけて、2回目のモルタルが乗り易いように、粗い素地感で仕上げます。

因みに、モルタルと言いましても、昔の本当の重たいモルタルとは違いまして、最近のモルタル材は発泡スチロールを含む軽量なモルタル材になります。ベースモルタルという物です。軽量でも昔の物より、物が良いそうです。

次に、2回目の厚みをつけると、このようなモルタル壁の完成です。色が違う部分が、旧モルタルをはつり落として、新たにモルタルで補修を行った部分です。
モルタルは、例え外壁がクラックだらけになったり、砕けたり、劣化し外壁が落ちたとしても、このように左官処理を行えば復活させる事ができる外壁になります。

 

コンクリート壁

コンクリートの建物とは、いわゆる鉄筋コンクリート住宅の事です。モルタルとコンクリートは何が違うのか?と思われるかもしれませんが、コンクリートの場合は、セメント・砂・水・砂利を組み合わせた物を言います。そんなコンクリートと、内部に鉄筋を入れて組み合わせる事で、鉄筋コンクリートの建物は完成します。

コンクリートの建物には、打ちっぱなしというモダンな100%コンクリートの建物もあれば、一般的なコンクリートの建物には、表面仕上げには上記で説明したモルタル仕上げをされています。打ちっぱなしのコンクリート住宅では、表面に撥水効果のあるクリヤーで仕上げをされている物が多いですが、表面をモルタル処理されているコンクリートの建物には、塗装の仕上げを施している物が多いです。
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例えば、この建物を見て頂いてお分かり頂けるように、どう見てもコンクリートの建物ですよね?こういう建物は、表面仕上げはモルタル処理されている上に、塗装仕上げが行われています。
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近くで見ると、壁面にはスキン塗装仕上げをされています。
例えば写真に記した笠木ですが、こういう部分はコンクリートではなく、モルタルでこのような形状を形作っています。
さらに余談ですが、こういう笠木から水漏れする事もありますので、塗り替えの際にはこういう部分にも、何らかの処理が必要になってきます。コンクリートの建物は、打ちっぱなしであれ、表面仕上げされている物であれ、塗装は必要になってきますし、あらゆる塗装パターンも可能です。