塗料の種類・耐用年数

使用する塗料により、耐久力にも差はございます。一般的な樹脂の種類と耐久力についてご説明致します。

塗料の種類
(樹脂名)
特  徴 塗料の耐久力
/(価格帯)
アクリル塗料 塗料の主原料は、アクリルが主となっています。
有機物を主とした材料。有機物は、炭素と水素の結合からなります。アクリルは、密着に優れ、非常に使い勝手の良いのですが、安価で耐久力は低いです。
一般的にはこういったイメージですが、アクリルでもシリコン並みの価格帯の物もあり、従来の物より持ちが良い物もあります。
基本的に、紫外線の影響を直接受ける外部には、最近では使われなくなってきましたが、アクリルでも、本当にしっかり十分な塗布量で施工すれば、そんなに悪い結果にはならないと言えます。
5年~6年

(安価)

ウレタン塗料 アクリル樹脂+イソシアネートで、ウレタン塗料が完成します。有機物を主とした材料。
非常に密着に優れ、艶も良い樹脂です。耐久力と値段からすれば、すごくバランスが良いと言えます。一般住宅向きです。ウレタンよりも、最近はシリコンという流れが強いですが、ウレタン最高峰の材料は、シリコンよりも良い結果を出す塗料もあります。
7年~9年

(平均的)

シリコン塗料 ウレタン樹脂+シリコン樹脂で、シリコン塗料が完成します。とはいえ、シリコンの配合はわずかな物のようです。シリコン自体は無機系素材ではあります。
4つの樹脂の中で、最も汚れが付着しにくい特徴があり、光沢も一番あるのがシリコン樹脂です。ただ隠蔽性は一番弱いと考えられます。シリコンは、価格のグレード幅が広いので、安物扱いする業者もいれば、高級扱いする業者もいて、捉え方は様々です。シリコン塗料と名の付く塗料は、最も多いと言えます。
9年~12年

(平~高価)

フッ素塗料 ウレタン樹脂+フッ素樹脂で、フッ素塗料が完成します。フッ素自体も無機系素材であります。
フッ素は樹脂の中で最も高価で、シリコン程の艶はなく、一般的にはシリコンより汚れは付きやすいのが特徴ですが、耐久力は高いです。フッ素は結合が難しいらしく、それもあってなのか、同じフッ素塗料でも価格差はかなり幅広いです。一缶当たりの値段がシリコンよりも高価なので、大きな建物であればある程、全体的な工事金額が大きく上がると言えます。
10年~15年?

(超高価)

無機塗料 無機塗料は、フッ素以上の耐久力を期待と言われる塗料です。
ウレタン樹脂+シロキサン結合を可能とした材料を、無機塗料と言います。よって無機塗料とは、別名シロキサン結合塗料と言っても過言ではありません。
無機物とはいつまでも変わらぬ形で存在し続ける、石とかガラスのような物を指します。塗料という人工的な液体(有機物)である以上、100%無機の塗料はあり得ませんが、有機物である塗料に無機成分を配合させた材料だから、略して無機塗料と言われています。
因みに、昔からあるスキン仕上げ(大理石などの無機物を混ぜ合わせた仕上げ)は、無機塗料とは別物の話となります。
13~20年?

(超高価)

同じ樹脂でも、価格や耐久力は様々

現在は、シリコン塗料が主流と言われていますが、アクリルやウレタンでも、必ずしも持ちが悪いというわけではございません。むしろ、アクリルやウレタンの方が、シリコンよりも隠蔽性が高いので、色の留まりは良いと言えます。上の表だけ見たら、ウレタンよりシリコンの方が上と思われますが、明らかにウレタン以下のシリコンもあれば、フッ素並みのシリコンもあるので、一概にシリコン塗料が持つとか、持たないとは言い切れない部分があります。

近年は、フッ素や無機塗料を最初から選択肢にされるお客様もいますが、それらもカタログの実験データ通りの年数分は、本当に持つと思ったら大間違いです。あくまでも年数相当分の紫外線を当てたものとする実験データであって、実際の塗膜は、雨水も掛かれば、傷も付き、紫外線も年々過酷になってきていますので、データよりも確実に下回ると言えます。
よって、塗装は高耐久塗料で一度塗り替えれば、20年もそれ以上もと期待するのは過度であり、15年くらいで塗装をお考えになるくらいがお勧めです。それに塗装面以外の部位の劣化も起こってきます。当店も最近は無機塗料の提案も致しますが、必ずしも必要とも言い切れず、シリコンでコンスタントに塗装を考えられるのでも十分と考えています。

当店の考えは、高価な材料だからそれなりに良い物というのは、それはそれであり、お手頃の材料なのに、パフォーマンスが高い材料が最も優れていると考えています。よって、シリコンでも今まで経験してきた中で、厳選した材料を選択し提案させて頂いています。