塗装仕上げについて

マスチックローラー仕上げ

マスチックローラー仕上げとは、手塗りで行う厚付け施工方法でして、手塗りの場合はこういったワンパターンのみとなります。

下地調整材(フィラー)を万遍なく壁面に覆う

凹凸模様を付けれるローラーで、下地調整材(フィラー)を万遍なく壁面に覆う事ができます。
飛散の影響が非常に少なく、養生も吹付の場合程大がかりにはなりません。
一般住宅程度の大きさなら、吹付工法のタイル吹きを行うよりも、マスチックローラー仕上げの方が、施工に難がありませんが、少し大きな建物になると、吹付工法の方が施工スピードは速いです。

施工工程について

既存状態が良好な場合(下地によっては可能)

  • フィラーを厚付け塗り
    (マスチックローラー仕上げ)
  • 仕上げ材2回塗り

という3回塗りの施工。

既存状態の吸込みが激しい場合

  • シーラー塗り

  • フィラーを厚付け塗り
    (マスチックローラー仕上げ)
  • 仕上げ材2回塗り

という4回塗りの施工。

フィラーには、基本的にシーラーレス機能が備わっているものが多く、既存の塗装下地が何か?という点と、その状態がどういう劣化具合か?にもよりますが、シーラー不要でフィラーから塗装可能となります。3回塗りの方がお安くはなりますが、塗装屋としては密着の事も考え、4回塗りがお勧めと言えます。

厚付け用フィラーの種類

微弾性フィラー 一番スタンダードな下地調整材です。微弾性は、徐々に硬くなり、硬質と変わらないくらいにはなりますが、価格も平均的で、最も使用頻度も高いフィラーです。
弾性フィラー 弾性は、微弾性よりも明らかに柔らかく、弾力性も続くフィラーです。但し、微弾性フィラーの倍近く高価な事が多く、この場合、仕上げ材も弾性用でないといけないので、さらに高価になります。
高弾性フィラー 高弾性は、弾性よりもさらに柔らかく、弾性フィラーよりも、さらに高価な下地調整剤になります。また、仕上げ材も高弾性対応の塗料を使用する必要があるので、必然的に高価なります。
硬質フィラー あるメーカーにしかない、硬質のフィラーです。手塗りですと壁面全体に均等に膜を張る仕上げなので、硬質で膜を張ると、余計に割れやすいのもあり、使用する必然性は非常に低く、あまり一般的ではない。
  • フィラーの種類は、この他にも様々なタイプがございますが、マスチックローラー工法を行う場合の下塗り材の弾力に関しましては、4種類しかありません。

施工方法について

シーラー塗り(下地により必要な工程)

  • シーラーという吸い込み止めの材料を塗っていきます

    まず、シーラーという吸い込み止めの材料を塗っていきます。基本的には、この後に塗装するフィラーにシーラーレス機能が備わっていますので、下地に塗装面がある場合は、この工程は省くことができますが、下地がスキン仕上げなどの場合や、吸い込みが激しい壁面の場合は、シーラーを塗っておくに限ります。次に、マスチックローラー工法に入ります。

(微弾性 又は 弾性系)フィラー厚付け(マスチック)塗り

ここでは、一般的な微弾性フィラーを使用する形でお話します。

  • 微弾性フィラー

    微弾性フィラーというネバネバの下地調整材を、写真に見えるような気泡ローラーで、壁面に乗せます。

  • 全体に塗り広げていきます。

    全体に塗り広げていきます。

  • 厚付けの下地が出来上がります

    塗り広がったら、ローラーで凹凸模様を整えていくと、厚付けの下地が出来上がります。

  • このような凹凸面の下地です。

    近くで見ると、このような凹凸面の下地です。この後は、仕上げ材の2回塗りを行います。

マスチックローラー工法の動画

仕上げ材(例:シリコン塗料)2回塗り

  • 仕上げ材の2回塗り

    最後は、仕上げ材の2回塗りとなります。
    仕上げ材は、アクリル~フッ素まで様々な物がありますので、その選択次第では値段が大きく変わる事もありますが、一般住宅の塗装で、超高価な材料を塗っても、あまり効果的ではないと思います。

  • 仕上げ材の2回塗り

    因みに、手塗りの場合は、コーナーや端の方は、ローラーが入らないので、刷毛塗りとなります。これは、シーラー塗りも、フィラー塗り時も共通です。

  • 仕上げ材の2回塗り

    そして2回目の塗りです。2回塗りというのは、常識的な作業です。同じ材料を2回塗るのですが、このように塗料は、同じ色でも、乾燥した面と塗っているときは、色が違って見えるので、1回目と2回目の差というのは塗っていて分かります。また、2回塗りかどうか?の差は、塗装屋からすれば、塗りたて時なら、尚更2回塗った壁面かどうか?くらいの見分けは付きます。それくらい、1回塗りと、2回塗りでは、塗膜感が違うからです。

2回塗りというのは重要ですが、もっと踏み込んだ話をすると塗布量だと当店は考えています。

例えば200㎡のモルタル壁でリシンの上に、上記のような工法を行って最後に仕上げ材を塗ります。
ある塗料のカタログを参考にして話しますと、2回塗って、44~53㎡伸びるというような、書き方をされています。

これは、塗料とは希釈して使用するものなので、44~53㎡伸びるくらいの希釈率内で施工する指示があるからです。44~53㎡とは結構な差です。
だから、業者によっては、53㎡ギリギリで計算し、4缶で済ます2回塗りを行う人もいます。

逆に、当店はモルタルで200㎡ですと、5缶は最低ラインとして塗料を準備します。
それですと、同じ2回塗りでも、内容が違いますし、仕上がりにも差が出てきます。もちろん下地により、塗料が伸びる伸びないは大きく差があり、どうやってもカタログ基準以下で済む下地もあるし、それを超える下地もあるので、一概には言えませんが、そういう所は、相見積などで見積比較しても分からない部分の一つだと思います。

平井塗装が選ばれる理由

  • 安心適正価格

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  • 1967年創業地域密着

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  • 強味は仕事の中身

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    華やかさやパフォーマンス面が決して得意な塗装店ではございません。あくまでも大事なのは仕事内容と考えており、そこには自信を持って活動しています。

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    代表自身が、現地調査、見積提出、ご相談に乗らせて頂きます。お問合せ先の電話番号も代表に直接繋がるようにしています。

  • 直営施工ほぼ100%

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    長年、建築業者から頂く下請けの仕事中心で経営してきました。現在は下請けに頼らず、ほぼ 100%の仕事がお客様からの直接の仕事で経営できています。

  • 対応範囲の幅広さ

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    当店では、一般住宅の塗装が多いですが、店舗やアパート、4〜5 階程の小規模ビルの塗装工事も可能です。

  • 保証書発行

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    施工後に絶対に問題が起きない可能性はゼロとはいえず、多様化する建物・塗装に対応する塗り替えを考えて行っておりますが、その万が一の為に、保証書は発行致します。

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