外壁塗装(サイディング・ALC)

サイディング外壁やALC(軽量気泡コンクリート)外壁の塗り替えの工程について解説していきます。
ALC外壁は、サイディングの様に、すでにデザインが入っているタイプの場合は、下記で説明するような塗り替えで十分と言えます。

基本はペンキ(色)を塗るだけですので、3回塗りの仕上げです。

下塗り(シーラー塗り 又は サイディング用フィラー塗り) ⇒ 仕上げ材2回塗り

基本的には、下塗り材はサイディング用フィラーを使用した方が、肉もちが良いのでそちらを塗って、仕上げ材2回塗りがお勧めですが、最近では特殊なサイディングがございまして、そちらにはそれに密着するシーラーを塗布しないと、後に剥がれてしまう事があるので、状況を判断して下塗り材は選択する必要があります。

本音を言えば、シーラー塗り⇒サイディング用フィラー塗り⇒仕上げ材2回塗りという4回塗り仕上げの方が良いのですが、工程が増えればそれだけ値段も上がるので、なかなか提案しにくい現実があります。

●下塗り(シーラー塗りの場合)


吹付工法で施工した現場です。この現場の時は、シーラーにブリード抑制効果のある、関西ペイントのアレスエポレジンという水性2液型エポキシシーラーを使用しました。

このシーラーは白色の材料ですが、一般的な浸透型シーラーは色も残らない透明タイプです。

●下塗り(サイディング用フィラー塗りの場合)

サイディング専用フィラーの場合は、下の通りです。


エスケー化研のSDサーフエポ、関西ペイントのアレスダイナミックプラサフなどが、サイディング用フィラーになります。もちろん、その他塗料メーカーにもございます。
当店では、サイディングにシーラーをローラーで塗ると、ローラーの毛が壁に残り、塗装後にそれが気になって仕方が無かったので、サイディングには吹付の方がきれいに仕上がると考えていましたが、こういう厚膜型の下塗り材が出てきた事により、サイディングでもローラー施工を採用するようになりました。

この現場では、旧塗膜が剥がれてたり、塗膜が浮きまくっている現場でした。洗浄後さらに、密着不良の部分があらわになり、クレーターだらけになったのです。基本的に剥がれた部分とそうでない部分の段差は、微妙でも確実に表れるのですが、下塗りにサイディング用フィラーを使った結果、シーラーよりも厚膜なので、何とかその差もあまり分からなくなるくらいになりました。フィラーはそれくらい微妙に肉持ちがある下塗り材です。

下塗り完了後です。サイディングが白い膜で覆われました。フィラーは目止めになるので、この上に仕上げ材を塗ると、綺麗に生まれ変わります。

●仕上げ材2回塗り(吹付けの場合・手塗りの場合)

(吹付工法の場合)

弱溶剤2液型シリコンの1回目を吹いている所です。
当時は、以前は弱溶剤塗料でも吹付をしていましたが、弱溶剤はいくら万遍なく養生を行っても、抜けていく可能性が高いので、今では余程の事が無い限りは吹くときは水性塗料を使用しています。


弱溶剤2液型シリコンの2回目吹き時です。当店では吹付け施工の場合でも、この後に吹付のミストを消すために、ローラー塗りの工程を行いますので、吹付併用型施工の場合は、基本はトップだけで3回塗りしています。


完成後の状態。

(手塗りの場合)

手塗りの場合は、キワのようなローラーが入らない所は、刷毛で塗る必要があります。

下塗り材にフィラーを塗布した後の仕上げ材塗りは塗料の乗りも良いです。シーラーの上だと、塗料がツルツル滑って大した膜厚が付かない事もあります。


仕上げ材の2回目塗り時です。仕上げ材の2回塗りは標準的な作業ですので、特別な事ではありません。当店のスタイルは、材料はガッツリ使うので、材料が足りるか足りないか?を気にしながらという遠慮した塗り替えでは無いです。

因みに、これは同じ色を2回塗っているのですが、塗料は液体時と、乾燥後では色が違うので、塗っている所と、塗っていない所の差は、はっきり分かります。塗装屋により1回目は色を変えて塗る人もいて、お客様がそれを希望なら、そう対応も致しますが、基本は同じが筋だと思います。なぜなら、劣化の過程でいずれは1回目の色が出てくるからです。基本的に、そういう仕様ですと、仕上げの色(本物の色)は1回塗りと同じになってしまうというのもあります。よって、当店では、トップコートの1回目と2回目の色を変えて塗装する場合、こういう場合も自動的にトップコートだけで3回塗りになっています。1回目と2回目の色を変えて塗装したら、サイディング外壁であれば、素地が滑らかすぎるので、刷毛やローラーが滑り、下の色が完全に消えない所が出てくるからです。同じ色で2回塗った後でも、何回もチェックするのはそういう理由からです。
ではそれを、1回目と2回目の色を変えたら塗り残しが出ないというのは、机上ではそう思うかもしれませんが、塗り残しがあっても、明らかに分かる程の塗り残しではなく、あっても小さな点や掠ったような感じの塗り残しなので、少々色を変えたくらいでは一目で分かり易いものばかりではありません。また色を変える場合、1回目に使用する色は2回目よりも薄い色を塗るのが常識です。そこまで色差が無ければ、塗料は艶があり、また日に寄ったり、時間帯により、見え方が違うので、さっきは見えなかったけど、今見たら、また塗れて無い部分を発見した!!というような現象がどうしてもあるわけです。現場を経験すれば、この言っている意味がよく分かるはずです。足場の上でチェックするという事は、地上でチェックするのとは意味が全く違うのです。それに色を変えて、点みたいな塗り残しがあっても、足場解体後に、「あそこ色が違う塗り残しだ」とは絶対に分かる人間なんかいません。厳密に言えば、どんな職人が塗ろうが、絶対に塗り残しゼロとは言い切れない物です。それは人間だからです。それに、1回目と2回目を色変えして、掠れた部分などを、時間を掛けてタッチアップするくらいなら、色を変えて塗った1回目とは別に、同じ色をもう2回塗るという、3回目を塗った方が、圧倒的に早いですし、悔いも残らないわけです。その上で、外壁をチェックしたほうが圧倒的に、塗り残しは少なく済みます。
当店では例え同じ色で2回塗っても、それでも仕上がりが気になれば、3回目を塗る事も普通にあります。

●多彩模様仕上げの場合 (施工方法はこちら

サイディング外壁やデザイン性の高いALC外壁では、多彩模様仕上げと言う施工もお勧めです。
このような模様が散ったような感じの仕上げです。元は下の写真のような壁でした。

この壁が多彩模様仕上げ後に・・・・

こんなに上品に生まれ変わります。意匠性が高い仕上げです。

この他にも、サイディングでは、壁面の凹凸で塗り分ける方法などやり方次第で色んな塗装方法がございます。