外壁・屋根塗装工事の塗装にまつわる情報

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工

遮熱・断熱塗料であるガイナを使用し、屋根の塗装を行いました。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工01

この材料は、遮熱と断熱の効果を併せ持った塗料という事で、モルタルでもサイディングでもコンクリートでも、屋根でも室内のクロスの上にでも、塗装可能です。

但し、内装に塗る場合は、内装用のガイナを選択する必要があります。


ガイナは、意外と結構昔からある材料のようで、名前をガイナと変えてからヒットしたようです。というかメディアで、NASAのロケットの先端に使われる材料という形で取り上げられてからだと思います。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工02

今回は、このような屋根を塗装。高圧洗浄後です。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工03

鉄板部は錆止めを塗布。そして、屋根から下に塗料が散らないようにビニールで養生。
この後、シーラーを2回吹いて、いよいよガイナ塗布になります。
今回は、ガイナで一番濃いめの材料を選択したのですが、薄めのねずみ色が選択できる限界色になるようです。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工04

施工経験者から聞いたら、ガイナは吹付じゃないときれいにならんと言われ、吹付で施工。ガイナは水性塗料ですので、足場の高さを確保し、養生をキチンとできる塗装屋なら、吹付で飛散の問題が起こる事は無いです。何十年も塗装してきてるので、それくらい用心して施工しています。
因みに、ガイナはこれっぽっちも艶が無い材料ですので、吹付で確実に綺麗になります。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工05

2回吹いて完了後の状態です。ガイナは2回塗りで、1缶30~35㎡が規定塗布量になっています。今回、約100㎡の屋根に対し、4缶ほぼ使い切った施工になっていますので、塗布量に問題は全く無いです。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工06

鳩小屋部分も全てガイナで覆い尽くしました。

ガイナ(遮熱断熱塗料)による施工06

ガイナは、断熱塗料とは言いましても、断熱材のような層がある断熱塗料ではないようです。どうやら、塗装すると、塗料内に含まれるセラミック成分が後から浮き出し、そこに紫外線を受けると、セラミックの層に熱が浸入し、そこで変換される事で断熱効果が生まれるという仕組みだと、ガイナ販売店の営業が言っていました。だから、この上に別の塗料を塗ると、セラミック層の隙間が塗料で潰れ、断熱効果が無くなるらしいのです。メーカーがそう言うのですから、何とも都合の良い話だけど、そうなんでしょう。

因みに、断熱塗料という事ですので、冬暖かく・夏は涼しいという効果があります。また、データでは施工15年後くらいでも、断熱効果が持続しているようです。
塗装屋的に課題を上げますと、艶が全くないマットな質感をお客様が好まれるかどうか?がまず1つの課題と言えます。
2つ目に、普通の塗料よりも伸びない材料ですので、施工価格は高価になります。
最後に、素地感のガサガサ感がどうしてもあるので、汚れの付きにくさを求められる方にはお勧めしにくいと考えています。
また、その他の付加メリットとして、防音性の向上・結露防止効果・防臭効果がある材料でもあります。

ページトップ