足場仮設 / 高圧水洗浄について

足場仮設について

塗装工事では、足場が必要で、非常に重要な部分です。
無足場工法で施工という方法もございますが、それは足場が絶対に組めない時や、ビルの塗装で行われている事もございますが、それで足場有りの場合と同じ内容の仕事が行えるものでは決してございません。それほど足場が有るのと無いのでは、工事に大きな差があります。
まず、足場の種類について4種類ご説明していきます。

  • 単管棚板足場
  • クサビ足場
  • 単管足場
  • ビテイ足場

単管棚板足場について

骨組みは単管パイプで、連結部分は、クランプ・ブラケット・ジョイントといった部材を使用し、歩行部分には木製又はアルミ製の足場板を敷いた一番スタンダードな足場です。正直、一般住宅の塗装では一番自由度が効くので適した足場だと言えます。建物の敷地が狭い部分に足場を組んだり、建物の形状が複雑な場合でも、融通が利いた組み方ができます。
ただ、お客様が足場に上がられたりするなら、クサビ足場の方が、足場歩行面のスペースが広いので向いていると言えます。

下のような感じになっています。

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上の現場は足場業者に頼まず、自社で組んだ単管棚板足場です。
当店では、近場や2階建ての建物までは自社で組み立てを行う事もありますが、最近ではインターネットや相見積で単価だけを比べられる傾向が強いので、業者にお願いしなければ単価が合わない事も多く、自社で組むことは少なくなってきました。

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こちらも自社で仮設した足場です。
当店では、屋根の塗装を行う場合は、洗浄を行う事も考え、理想としては写真のように屋根の頂上が、隠れるくらい足場は高く仮設します。
足場業者に仮設依頼する場合でも、当店では屋根塗装がある場合は、横樋から大体1.8mくらいは高く組んでもらうようにしています。

(ポリカーボネート(波板)の取り外しが必要な場合)

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最近は、ほとんどの現場で、建物に波板(ポリカーボネート)やアクリル板等がございますが、取り外さなければ塗れない場合や、仮設が困難な場合は、基本は上のように取り外して作業します。

(ポリカーボネート(波板)を取り外さない場合)

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ポリカの骨組みのアルミ部分に単管パイプで補強を入れ、波板の上はコンパネや足場板を敷いて、その上から足場を組んでいく事も単管棚板足場ですと可能な場合もございます。補強の際には、アルミ部材を傷つけないように、ボロ切れか、何らかのクッション材を間に挟みます。
※次に紹介するクサビ足場では、このような細工ができないので、ほぼ取り外しが必要になります。

※波板の脱着や取り換えは、当店で行う事は可能です。ただ、何十枚も脱着したり・取り換える場合は、専門であるサッシ屋さんにお願いする事もございます。

クサビ足場について

現在、最も多く主流とも言えるのが、クサビ式足場です。

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パイプや部材に凹や凸があるので、そこをハンマーで打ち込み連結させるだけでどんどん組めます。打ち込む位置が一定間隔ごとにあるので、逆に細かな高さ調整は難しいですが、水平を測らなくても自動的にレベルは出ますし、見栄えも良いです。
足場板も基本的に幅が広い踏板(アンチ)を使用する為、お客様が足場に上がられたりすることがある場合は、こちらの方がむいています。
ただ、仮設時や解体時にハンマーで叩く音がかなりするのと、部材も大きめで重いので、大きな車を付けて作業する必要があり、それができない現場では仮設が難しい事もあります。クサビ式足場は大雑把な足場になりがちなので、敷地が狭かったり、塗装面がこまごましてる純和風住宅等では、組み方が複雑になり、逆にゴツゴツし作業が難くなることがあります。敷地が広く、規格が決まっている建物や、階層のある建物ではお勧めです。

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歩行面は、金網状になっています。こういうすっきりした建物の場合は、クサビ式足場に限ります。

※因みに、クサビ式足場では、波板が多い建物ですと、ほぼ全撤去が必要になる事があります。

単管足場について

足場板が一切無く、単管パイプのみで組み立てた足場を単管足場と言います。つまり、単管棚板足場の足場板が無いバージョンになります。
下の写真のように、歩行する部分はパイプを2本組み合わせただけの足場になります。

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歩行面がこの2本のパイプのみなので、非常に不安定です。
当店では、建物全面を単管パイプで組んだ現場は無いので、一部の写真しかありませんが、これが足場全面の現場もたまに見かけます。
基本的に、敷地が狭かったり、足場を運ぶのも困難な場合には、単管だけで組むというのは、究極の場合で仕方がないと思いますが、足場仮設に十分な敷地があり、車も横付けできるのに、単管足場というのは、当店では考えられません。こういう足場に慣れてる職人もいると思いますが、正直、足場板がある足場で作業するのと同じ仕事ができるとは思えないです。色を塗るだけの仕事をするだけなら、それで充分という職人もいるかもしれませんが、壁面に厚付け施工したり、刷毛で細かいラインを出したり、シーリングの打ち替えをする場合や、塗装完了後に再度外壁面を点検して見直すという事は、この足場ではできないと言っているようなものです。
単管パイプだけの足場なら、非常に安い価格帯で組んでくれる業者もいたり、塗装屋でもあっという間に組んでしまう業者はいるでしょうが、当店では足場とは考えていません。

ビテイ足場について

最近はマンションでもクサビ式足場で仮設する現場をよく見かけますが、一昔前はビテイ足場で仮設している事が多く、今でも大きな現場ではビテイ足場が一般的です。
下の写真は以前、小学校の体育館を施工した時に使用した足場です。鳥居のような部材を組み合わせたりして組んでいく足場で、歩行部分はクサビ足場より広いアルミ板を使用したりと大掛かりな足場なので、一般住宅ではあまり使用されるケースは少ないと思います。

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以上の4タイプが足場の種類になります。昔は、単管パイプではなく、丸太で組んだ足場もあったりしたみたいですが、今そんな現場はまず見かけません。

足場面積が大きくなる例について

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一般住宅ではあまり無いケースですが、上の写真のようなパラペット(茶色部分)が出すぎている建物の場合、足場の支柱の位置がかなり外側に立たざるを得ません。そして内壁の白い壁部分を塗る為の足場を内側にも組まないといけないので、足場が2重(ダブル)になり、足場面積は大きくなります。

屋根足場について

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屋根足場とは、屋根の上に足場を設置する場合を言います。屋根塗装を行う場合、人が立っていられない勾配では、このように屋根上に足場を組み、そこに掴まって作業する形になります。

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近くで見るとこのような感じです。勾配が激しいほど、施工に関しましても時間が掛かります。

飛散防止シート張りについて

足場仮設後は、飛散防止シートを取り付けます。飛散防止シートは、塗料の飛散や洗浄時の水しぶきの軽減の為だけでなく、職人の安全性の意味もあって必要になってきます。下の写真は、クサビ式足場の飛散防止シートになります。

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飛散防止シートは、手塗り施工の場合は、上のように業者が取り付けたシートだけ張っていれば、大抵問題はありませんが、吹付け工法や、手塗りでも近隣との距離がもの凄く近い場合は、飛散防止シートを2重にしたりと配慮するように当店はしています。

飛散防止シート

この現場では屋根だけの塗装を行った時で、吹付施工でもあったので、シートを2重に覆っています。

足場に対する、塗装屋の本音と単価について!!
近年は、足場の価格競争が激しく、足場業者も厳しい現状があると思いますが、組んでいるだけが足場ではないという事は、お客様方にも足場業者にもご理解頂きたいと思います。
上記での説明は、あくまでも足場の説明だけであって、クサビ式でも単管棚板足場でも、良い足場や悪い足場はあり、それは業者次第です。現在、インターネットの普及で、塗装とは無縁の会社でも、塗装をビジネスに繋げようと作っているようなサイトも多く、そういう所で単価だけを見られてそれが基準になるお客様や、相見積の中で単価だけを見比べるお客様も多く、そういった場合のほとんどで、まず目がいくのは足場の価格です。
「足場は形として残る物ではないから、安い方がいい!!」という気持ちは分かりますが、不安定な足場で、職人が落ちたりしてもらっては業者もお客様も困るし、安けりゃ何でも良いという物では無いと言えます。それだけではなく、ただ組んだだけの足場で、施工しにくい足場ほど、どうでもいいものはありません。これは、実際に作業したことが無い人には分かりにくいですが、あまりにも足場が悪いと、やる気が失せるくらいの足場もあり、足場の質の悪さが作業効率や仕事に影響してきます。
例えば、手だけはなんとか届くだけで施工しにくかったり、手元と塗装面の位置が近すぎたり・遠すぎたり、作業しようにも足場の部材が多すぎて動きづらかったり、塗装する面のすぐに足場板やパイプがあったり、という、このような例はほんの一例です。
足場業者は自分で施工しないから分からないというのも理解できますが、それ以前に、そこまで考えようとしていない事がほとんどです。世の中全体が単価勝負である以上、業者も細かい事を言ってられない事情や、それ以上時間を掛けれない風潮が先行し過ぎて、こういう考え方が、世の中のあらゆる職種にも蔓延しつつあります。このままでは将来、職人と呼ばれる人は存在しても、さすが職人の仕事は違うと思ってもらえるような存在ではなくなってくると思います。塗装工事に安さを求める方は、それで問題は無いとお考えかもしれませんが、細かな事や質を求められる方には、扱っている塗料とか、会社のイメージ以前に、根本である足場から大事だという事はご理解頂く必要はあると思います。

高圧水洗浄について

塗装工事では、塗装面の洗浄を行う必要があります。それには、ガソリン駆動の機械で150気圧で洗浄していくのが望ましいです。圧力メーターがついていますので、それが150の所で洗浄していきます。
因みに、以前、100気圧までしか出ない洗浄機をレンタルした事があるのですが、素地が粗い面に付着した苔を洗い流せないにも程のある圧力であった為、すぐに返品したことがあります。圧力メーターで100気圧なら、水の噴射口の洗浄圧はそれよりも下がるわけですから、やはり150気圧の洗浄機が必要と思います。

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当店では、建物が大きい場合や、屋根の塗装も行う場合は、2台で洗浄していきます。洗浄時には騒音がございますが、ご了承頂くよう、しっかり挨拶回りにもお伺いします。
因みに、高圧水洗浄は雨の日でも行う事はあります。むしろ雨の日の方が、近所の方も洗濯物を干していないケースもあり、好都合な場合もあります。

洗浄の目的は、コケやチョーキングした塗膜をできる限り除去し、塗装する塗料の密着性を向上させる為です。また、高圧で洗浄する事で、目視では分からなかった劣化面が見つかるケースもあるので、洗浄は非常に重要と言えます。

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因みに、洗浄する素材により、やりすぎても、素材が逆に痛む事もありますので、そこら辺は適度に節度という物も必要にはなります。
この塀の洗浄でも、密着してなかった塗膜の一部が剥がれました。

(洗浄時の注意点)

  • 洗浄時は、洗濯物などは干せなくなります。洗浄圧で窓が開いたり、隙間から水が入ることもありますので、窓の鍵まで締めて頂く必要もあります。
  • 近隣の方には、足場のシートの隙間から水が抜けていく事もあるので、その場合は、隣の方にもベランダの洗濯物を収めて頂いたりとご協力頂く場合もあります。
  • 網戸があまりにも劣化しているような場合は、洗浄圧で吹き飛んでしまう可能性が高いです。

基本的な事ですが、電気代や水道代に関しましては、見積代金とは別に施主様のご負担になりますので、その点はご了承下さい。これは、全国どの業者でも共通だと言えます。

●バイオ洗浄について
最近は相見積の影響で、よく聞かれるのがバイオ洗浄です。
バイオ洗浄は、明確な効果があるのかどうか?がよく分からないので、全国の塗装現場の割合からすれば、される方の方が遥かに少ないようです。当店も、標準ではお勧めしていませんが、ご要望があれば対応致します。