塗装仕上げについて

スキン(セラミック)仕上げ

スキン塗装仕上げとは、大理石などの細かな石の集合体のような仕上げで、別名はセラミック仕上げとも呼ぶ事もあります。石の集合体なので、重厚感があり、塗装後の壁面は非常に硬くなります。塗料の要素は、石と石を繋ぎとめる糊としての役目をしているだけで、塗料の樹脂が何か?という事はほぼ関係ないと言えます。

基本的な物は、アクリル系で、物によってはシリコンを配合しているタイプもあり、塗料メーカーによってフッ素タイプもございます。吹付で行う仕上げになります。
一部ローラーで行える商品もございますが、絶対に吹付のように綺麗にならないし、ローラーだとマスチック模様になります。

  • スタンダードなスキン塗装仕上げ

    スキン塗装にもタイプがあり、写真の仕上げが一般的な物になります。いわゆるスタンダードです。石を可能な限り均等に散らして詰めたような仕上げです。スキン塗装の中では、このタイプが薄付けタイプの仕上げとも言えます。見た目の要素では、石の粒は一色だけではなく、何色かの石が混ざった仕上げで、大きく分けて、白ゴマタイプと黒ゴマタイプがあります。

    代表的な材料 : キクスイグラストSi(菊水化学)、セラスキン(山本窯業加工)など

  • スキンタイル押さえ仕上げ

    スタンダードな物より厚みを付けて吹けるタイプがこちらになります。石材調でも玉状に吹けたり、押さえ仕上げもできるタイプです。スタンダードな物より、表面のガタガタ感も物や吹き方によりマイルドであったりと、少し高価なスキン仕上げであります。より重厚感がある仕上げの為、逆にこちらのタイプの方が需要は低いと言えます。

    代表的な材料 : スキンタイル(菊水化学)、セラキャストシリーズ(山本窯業加工)など

  • 一段目地

    工法による違いですが、目地を設けて吹き付ける仕上げもあります。非常に手間が掛かりますが、重厚感をより感じさせる仕上げになります。基本的に、建物全体に行う事は少なく、一部アクセントとしてこういう仕上げを行うケースはございます。

  • 二段目地

    目地をさらに2段にする2段目地工法です。1段目地よりさらに手間が掛かります。より重厚感を感じさせる仕上げですが、非常に高くつきます。また、もっと手間が掛かる工法では、2段目地でも、1段目の目地部分に磨きを掛け、ツルっとさせるタイプの2段目地工法もございますが、当店もそこまでは行った事はないです。今の時代、需要は無い工法です。

スキン仕上げの長所・短所

スキン塗装の長所は、ペンキで覆うタイプの仕上げよりも、通気性が高い点はメリットと言えます。重厚感もあり、建物により劣化感は分かりにくい仕上げと言えます。

また、スタンダードなスキン塗装仕上げであれば、そこまで費用も高くはないです。短所は、ガタガタしているので、コケなどが付着すると、ドンドン蓄積していきます。撥水性が高い塗装では無いので、塗布面に雨水が伝い易い建物であれば、色褪せが起こり易いケースもございます。

主に、モルタル外壁やコンクリート外壁にしか向いていない。

施工方法・その他について

スキン塗装の場合、液体系塗料のようにべたッとくっつける塗り替えとは違い、石の粒を積層させる塗装なので、下地が明らかにボロボロと劣化している場合でない限り、シーラーは不要で問題無いです。よって、洗浄や下地処理後に、スキンの主材を2回吹きするか、もしくは専用のバインダーを塗布し、スキン1回吹き。のどちらかで仕上げとして成り立ちます。バインダーとは下地が透けない為に使用する下塗り材です。本来は、スキン主材2 回が正当な施工ではありますが、相当な材料を使わないと下地が透けるから、バインダーを使用した塗り替えが後発してきたわけです。また、スキン2 回の施工であるなら、塗り替えの場合、相当な重みが外壁に加わる上に、材料もそれだけいるので高くなります。よって、基本的には塗り替えでは後者の施工の方が一般的におすすめと言えます。

スキン仕上げの耐久性

一般的な塗り替え目安は10 年程度とは言われていますが、石材調塗装の方が、ペンキで覆いつくすタイプの塗り替えよりも、肌感的には圧倒的に長持ちすると考えています。

というのも、液体系塗料は安物の単層弾性塗料で何十年もチョーキングこそしていない物もありますが、色褪せて美観が物凄く悪くなります。

それを持っているとは言い難いわけです。また、塗料で覆うパターンで近年流行りのフッ素塗料や無機塗料のような超高耐久塗料を塗ったとしても、石材調のように本物の無機物で覆いつくした仕上げとどちらが長持ちするか?と言われると普通に考えて石材調であると言えます。もちろん条件はあり、例えば撥水性を重要視しないと外壁が上から下まで雨水が常に流れるようなケースの建物では、石材調の方が早く傷むかもしれません。また、サイディング外壁に石材調はNG でして、それ以外のケースでは、下記のような理由からペンキ仕上げよりも持つと考えています。

30年以上経過したスキン外壁

実際に自分の持ち家でスキン塗装を行い、2023 年で30 数年何もしていない外壁面になりますが、分かり易いチョーキングは起こっていないからです。液体系塗料の場合、30 年も経てば絶対にチョーキング現象は起こります。

なぜなら、液体系塗料は人間が作った人工物100%の薄膜塗材だからです。

それに比べ、本物の無機物で覆われている割合が圧倒的に高いのですから、そういう視点から言えば、圧倒的にこちらのタイプの塗装の方が持ちはします。

ですが、長持ちするからとは言え、スキン塗装は、素地感は粗いですし、コケが付着し易いなどと、多くの方のニーズに反する要素も多いので、だからこちらの方が良いとは一概には言えません。

平井塗装が選ばれる理由

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  • 強味は仕事の中身

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  • 直営施工ほぼ100%

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    長年、建築業者から頂く下請けの仕事中心で経営してきました。現在は下請けに頼らず、ほぼ 100%の仕事がお客様からの直接の仕事で経営できています。

  • 対応範囲の幅広さ

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    施工後に絶対に問題が起きない可能性はゼロとはいえず、多様化する建物・塗装に対応する塗り替えを考えて行っておりますが、その万が一の為に、保証書は発行致します。

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